去年の秋に家族が植えたニンニクが、枯れて収穫期を迎えました。
収穫し乾燥のためにつるしましたので、書いておきます。
忘れかけていたけれどにんにくが収穫期を迎えていた
去年雪が降る少し前に、沢山頂いたにんにくの一部を家族が畑に植えました。
にんにくは越冬して育つらしく、植えてからほぼ水やりもせずに、たまに雑草を抜くくらいで放置していたので、見慣れすぎて収穫することを忘れるところでした。
黄色く枯れているものもあれば、まだ青い部分が多いものもありますが、全部まとめて収穫しました。
抜いたり掘り起こしたり
事前に調べた時に「引っこ抜けば抜ける」との前情報を得ていたので、思いっきり抜いてみたら茎だけちぎれて抜けてしまいました。そのため、スコップで周りから崩しながら掘り起こして収穫しました。
なかなかの力仕事で、汗を流しながらやりました。
でもものによっては、まだ青い部分が多いものは引っこ抜くだけでちゃんとにんにく部分も一緒に抜けました。
おそらく黄色く枯れすぎたものは、根が張ってしまうのと茎が弱くなってしまうので、引っ張ると茎だけ抜けるんですね。
抜くだけの方がだいぶ楽なので、ちょっと枯れてきてまだ青い部分多めの時が収穫に最適だと思います。
右側がまだ青い部分の残るにんにく、左側が殆ど枯れたにんにく。
枯れたにんにくを抜くと、葉と茎だけが引っこ抜けてしまいました。
茎をそろえてつるしやすくする
収穫したら、次は保管準備です。にんにくはそのままだと水分が多くて、あまり長持ちしないため、水分を抜くのにしばらく風通しの良い場所につるしておくとの事。
30パーセントほど水分が抜けたら保管に適しているにんにく(スーパーで売っているのはこの状態らしい)になるとの事なので、つるす準備をしていきます。
まずは根を短く切って、次に茎を15センチほど残して切り落とします。
この作業も炎天下で行うと地味に大変で、日陰に移動してやればよかったなあと後から思いました。
収穫したてのにんにく
長さをそろえたニンニク
ひもで結んでつるす
綺麗に長さを合わせたにんにくを5個ずつまとめて、ひもで縛ります。
この時、ひもは長めに切って、片方の端っこに5個、もう片方の端っこに5個結び付け、最後ひもの真ん中を吊るし棒に引っかける予定なので、ひっかけた時に垂れ下がる長さをイメージしながらひもの長さを調節しなければなりません。
私は何も考えずに適当な長さで作ってしまい、つるした時に長さがバラバラになってチグハグな感じになり、なんだか自分の性格が表れているようでちょっと恥ずかしくなりました。誰も見ないものではありますが。
来年ももし作ったら、その時は最初にひもを全部同じ長さに切ろうと思いました。
良い吊るし場所に吊るす
にんにくの保管準備が整ったら、あとは吊るすだけです。
しかし吊るし場所をあんまり考えていなかった私は、適当にベランダの手すりにつるしました。
風が当たるし良い感じと思っていたら、雨が降ってきました。
移動を余儀なくされ、場所をベランダの物干しざおに移したのですが、移すときにひもがゆるむとにんにくがほどけそうになります。移す作業はかなり慎重を要するので大変です。
移動を終えてホッとしていると、次は雨に風も吹いてきました。
物干しざおは軒下ですが風があると雨が当たってしまう場所だったので、
今度は風があっても雨が当たりにくい場所に移動を余儀なくされました。
二回の移動は大変だったので、最初からちゃんと風が吹いても雨があたらない場所を考えておくことが大切だと思いました。
何も考えずベランダの柵に吊るしたニンニク。この後二度の大移動をすることになる。
あとは待つだけ
良い場所につるしたら、あとは30パーセントくらい水分が抜けるまで待つだけです。
私はずぼらなので、それと収穫と保管準備で疲れていたので、重さをはかることをサボったため、30パーセントの正確な数値がわかりません。なので、たまににんにくを持ち上げて重さを確かめています。30パーセントというとかなり軽くなると思うので、持ち上げて「軽っ」と思った時が吊るし終了となると思います。
吊るせなかったにんにく達
収穫の時に茎だけ引っこ抜けてしまったものや、土が多く入り込んでしまったものなど、保管に適していなさそうなものは、生にんにくとして食べます。
収穫したばかりの生にんにくは、びっくりするほどみずみずしくて、火を通すとジャガイモかと思うくらいほくほくで、また味も濃くて甘いです。
ホイル焼きにするとものすごくおいしかったですが、にんにくチップにしようと薄切りしてオリーブオイルで炒めたらいつまで経っても茶色くならず、また茶色くなったものは苦くなってしまいました。
水分が多いので、水分を抜くような調理方法はあまり合わないみたいですね。
ホイル焼きにしたらいくらでも食べられそうでしたが、あまり大量に食べると胃への刺激が強いのと、臭いも強いので、食べきれない分はフードプロセッサーでおろしにんにくにして瓶詰し冷凍しました。
たぶん1年分おろしにんにくチューブを買わなくていいんじゃないかというくらい、おろしにんにくを冷凍できました。
にんにくはずぼらな人の味方
にんにくを畑で作ってみて思ったのは、ものすごく適当でもちゃんと育ってくれるありがたい作物であるということです。
水やりもほぼしてません。たまに雑草を抜くくらいです。
収穫時期も忘れかけてて適当だった私でも、ちゃんと収穫することができました。
そしてにんにくは一粒植えただけでそれが一球になって収穫できるので、何倍にも増えてくれます。干しておけば長期保存が可能ですし、生の状態でも冷凍など工夫をすれば長期保存できます。
こう書くと、冷凍保存はできませんが、手のかからなさでいうとじゃがいもと似ていると思います。
にんにくとじゃがいもで畑の大半が埋まっている今年は、本当に全然畑に手がかからない年でした。
楽に沢山収穫したいという方には、にんにくとじゃがいもを育てることをおススメしたくなります。